日々想うの事
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特に何もできなかったけど、いい機会なので、銀についてちょっと真面目に考えてみました。
銀は、かっこいいと思いますよ。確かに。自分の美しいと思う生き方をし、自分の護りたいと思うものを護る。でも、銀がそういう生き方が出来るのは、桂の存在があってこそだと思うんです。
前にも似たようなことを書いたけど、銀は親なし身内なしの完全な根無し草ですよね。人間にとってもっとも当たり前かつ基本的な存在である血縁者がいないということは、ものすごく不安定で、心細いことです。自分の存在を育てるもの、支えるもの、護るもの、つながるもの、がないんですから。銀にとって、家族、というものは、手を伸ばしても届かない、永遠の憬れ。銀魂というストーリーの端々に、銀の『家族』というあり方に対する憧憬が描かれていますよね。そのくらい、銀にとって、『家族』がいないということは、大きなことなんです。銀が、自分の身近にいる人々を、育て、支え、護るのは、自分が『家族』にしてもらえなかったことの裏返し。新八、神楽、真選組、その他関わったいろいろな人達を、全力で護るのは、『家族』なしで育った銀時にとって、自分と関わりのある身近な人々を失うことが、実は何よりも怖いからではないかと思うんです。白夜叉として必死で戦ったのも、攘夷を途中で抜けたのも、身近な人々を失うことが何よりも怖いから。護っても護っても滑り落ちていくことに耐えられなかった、それは銀の弱さとも言えると思います。
桂は、そんな銀の弱さを知っています。先生や仲間を失うことが銀にとってどれほど辛いことだったか、桂だけは分かっています。紅桜編で高杉に言った「アイツがそれに耐えているのに」という言葉が、それを表していると思います。
銀にとって、桂はかけがえのない、唯一対等な存在です。他人に対してはいいところばかり見せる銀にとって、自分の弱さやずるさもさらけだせるのは、桂だけです。背中を預ける、ということは、自分に見えない、弱い、自分では対処できない部分を、全て相手に委ねる、ということです。銀にとって安心してそれができるのは、桂ただ一人なんだと思います。自分にはないものを持っている桂。バカ正直でまっすぐで、国という大きな規模でものごとを考え、そのためには自分を投げ出しても構わない人。銀とは違う意味で、自分より他人、の人。自分がどうこうじゃなくて、ただ純粋に、国を考え、まっすぐに見つめている人。それが桂の生きる道。桂にとって最も大切なのは、国やそこに住まう人々。銀を再び攘夷に引き込もうとしたのは、銀が正しい国のあり方のために必要だったから。もちろん精神的支えとしても必要なんだろうけど、「白夜叉と恐れられたお前の力、再び貸してくれ」ですからね。よく考えたらすごいこと言ってますよね。せっかく平穏な生活送ってる奴に、国のためにまた命かけて戦えって言ってるんですからね。まあ、桂はそこまで打算的な人間ではないし、ただまっすぐに、自分には銀時が必要だと思ってるんでしょうけど。
桂は単純無条件に銀が大好きですけど、銀にとって桂は、本当にいろんな意味で、深く複雑に、必要な存在なんだと思います。失うことに怯えなくてもいいくらい桂は強くて、信頼できて、対等な存在だった。でも、かけがえのない唯一の存在だからこそ、最も失うことが怖い。それはもう、どうしようもなく。銀が桂を置いて攘夷を抜けたのは、桂を失うことが怖くて怖くてどうしようもなくなったからじゃないかな。まあ、それは銀桂視点からのドリームですけど。
紅桜編では、「ヅラはてめーみたいなザコにやられる奴じゃねーんだよ」という銀の桂に対する信頼と、その言葉とは裏腹に、髪の束を見せられた途端にとった衝動的な行動で、銀にとっての桂の存在の重さが現れていますよね。そして、桂に再会したときに見せた、心底安堵した表情。銀がこんな表情をしたところ、他にありますか。銀にとって桂はつまり、そういう存在なんです。
やたら長くなってしまいましたが、つまり何が言いたかったかというと、桂あっての銀、ということです。
銀は、かっこいいと思いますよ。確かに。自分の美しいと思う生き方をし、自分の護りたいと思うものを護る。でも、銀がそういう生き方が出来るのは、桂の存在があってこそだと思うんです。
前にも似たようなことを書いたけど、銀は親なし身内なしの完全な根無し草ですよね。人間にとってもっとも当たり前かつ基本的な存在である血縁者がいないということは、ものすごく不安定で、心細いことです。自分の存在を育てるもの、支えるもの、護るもの、つながるもの、がないんですから。銀にとって、家族、というものは、手を伸ばしても届かない、永遠の憬れ。銀魂というストーリーの端々に、銀の『家族』というあり方に対する憧憬が描かれていますよね。そのくらい、銀にとって、『家族』がいないということは、大きなことなんです。銀が、自分の身近にいる人々を、育て、支え、護るのは、自分が『家族』にしてもらえなかったことの裏返し。新八、神楽、真選組、その他関わったいろいろな人達を、全力で護るのは、『家族』なしで育った銀時にとって、自分と関わりのある身近な人々を失うことが、実は何よりも怖いからではないかと思うんです。白夜叉として必死で戦ったのも、攘夷を途中で抜けたのも、身近な人々を失うことが何よりも怖いから。護っても護っても滑り落ちていくことに耐えられなかった、それは銀の弱さとも言えると思います。
桂は、そんな銀の弱さを知っています。先生や仲間を失うことが銀にとってどれほど辛いことだったか、桂だけは分かっています。紅桜編で高杉に言った「アイツがそれに耐えているのに」という言葉が、それを表していると思います。
銀にとって、桂はかけがえのない、唯一対等な存在です。他人に対してはいいところばかり見せる銀にとって、自分の弱さやずるさもさらけだせるのは、桂だけです。背中を預ける、ということは、自分に見えない、弱い、自分では対処できない部分を、全て相手に委ねる、ということです。銀にとって安心してそれができるのは、桂ただ一人なんだと思います。自分にはないものを持っている桂。バカ正直でまっすぐで、国という大きな規模でものごとを考え、そのためには自分を投げ出しても構わない人。銀とは違う意味で、自分より他人、の人。自分がどうこうじゃなくて、ただ純粋に、国を考え、まっすぐに見つめている人。それが桂の生きる道。桂にとって最も大切なのは、国やそこに住まう人々。銀を再び攘夷に引き込もうとしたのは、銀が正しい国のあり方のために必要だったから。もちろん精神的支えとしても必要なんだろうけど、「白夜叉と恐れられたお前の力、再び貸してくれ」ですからね。よく考えたらすごいこと言ってますよね。せっかく平穏な生活送ってる奴に、国のためにまた命かけて戦えって言ってるんですからね。まあ、桂はそこまで打算的な人間ではないし、ただまっすぐに、自分には銀時が必要だと思ってるんでしょうけど。
桂は単純無条件に銀が大好きですけど、銀にとって桂は、本当にいろんな意味で、深く複雑に、必要な存在なんだと思います。失うことに怯えなくてもいいくらい桂は強くて、信頼できて、対等な存在だった。でも、かけがえのない唯一の存在だからこそ、最も失うことが怖い。それはもう、どうしようもなく。銀が桂を置いて攘夷を抜けたのは、桂を失うことが怖くて怖くてどうしようもなくなったからじゃないかな。まあ、それは銀桂視点からのドリームですけど。
紅桜編では、「ヅラはてめーみたいなザコにやられる奴じゃねーんだよ」という銀の桂に対する信頼と、その言葉とは裏腹に、髪の束を見せられた途端にとった衝動的な行動で、銀にとっての桂の存在の重さが現れていますよね。そして、桂に再会したときに見せた、心底安堵した表情。銀がこんな表情をしたところ、他にありますか。銀にとって桂はつまり、そういう存在なんです。
やたら長くなってしまいましたが、つまり何が言いたかったかというと、桂あっての銀、ということです。
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