日々想うの事
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万事屋を訪れた桂の顔を見るなり、神楽はばふりと抱きついた。
「・・・リーダー?」
抱きつく前の一瞬、泣くのを我慢する子のような表情を神楽が見せたのを桂は見逃していなかったから、呼びかける以上に問うことはせず、玄関に立ったまま神楽のしたいようにさせている。神楽は桂の羽織を強く握りしめ、泣くでもなく勿論笑うでもなく、鳩尾のあたりにじっと顔を押し付けていた。
「桂さんどうぞ・・・って、あ」
奥から出てきた新八が、手土産を提げたまま神楽にしがみ付かれているその姿を見つけ、どうしたものか一瞬躊躇する。いつもならじゃれつく神楽をたしなめて桂を奥へ招き入れるのが新八の役目だが、今日はそうするのが些か憚られた。
どう声を掛けたものか戸惑っている新八に桂は目くばせをし、そっと手土産を渡して、空いた両手を再び下ろす。神楽の頭を撫でるでもなく、幼いその背を擦るでもなく、ただじっと受け止めるように、眼を閉じ真っ直ぐ立っている。新八は少し迷って、でも何も言わずに手土産を持って奥へ戻った。
今週のジャンプを読んでふと浮かんだ切れ端、吉原編が終わったあたりな感じで。
私ほんと神楽ちゃん思ってた以上に好きみたい。何かいろいろ語れそうな気がしてきた。
明日はいよいよコタケなんですね!同じ空の下でひっそりと想いを馳せさせていただきます。
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