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日々想うの事
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ちまちまと書き散らかしているもののほとんどがえろって・・・。
書き散らかしモードなためうまくまとまらず更新滞っててごめんなさい。サイト開設以来の滞りっぷりかもしれない。週末には何かあげられたらいいなあ。

○拍手お礼○
8/21 雪さま こんばんは、ありがとうございますv 銀時と仔桂、ちょっといいですよね。お声に後押しいただいて、こんなん書き散らかしてみました。↓


***


昔のように、つややかなその髪を一つに結い上げてやる。

そしてしげしげと眺めてみて思う。

こんなに可愛かったのか、こいつは。

当時はあまり意識したことなかったけど、丸く大きくこぼれるようなその黒い瞳と、それを縁取る長い睫毛、ぷっくりとした口唇、みずみずしく透き通る頬。日本人形のような艶髪。

現在にも面影を残すそれらは、未熟で幼く、なのにどこか、人の欲を誘うようなところがある。

(そういえば、なんかよく危ないおっさんに声をかけられていたような・・・)

桂が怪しい人に連れて行かれそうになるのを高杉と2人がかりで阻止していたことを思い出し、銀時はむずがゆいような気持ちに襲われた。

(ったく、昔からコイツは・・・)

人を疑うことを知らない、バカで生真面目でやっぱりバカで、そして誰よりも真っ直ぐなその気性。

自分達がこの歳の頃、まさかこんな未来が待っているなんて、一体誰が考えただろう。

いろんないろんな出来事を経て、いろんないろんな想いを経て、それでも今ここに、こうして一緒にいることの奇跡。

 

銀時が思いを馳せていると、ふいに髪をぐいと掴まれた。

「いでででで!何すんだこのガキャ!」

「ぎんとき!きさままたそうやってぼうっとしおって!そんなことではりっぱな侍にはなれんぞ!」

「いーんだよ銀さんはもうすでに立派な侍ですから!特に夜なんてすげえんだぞ、オメ」

言った後で子供相手に何を言ってんだと思いつつ、銀時はその小さな身体をぎゅうと抱きしめた。

 

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