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日々想うの事
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いい夫婦の日を逃してしまったけど、せっかくなので休止前に上げていた家族パロの銀桂夫婦小話をこちらにサルベージ。微えろですのでお気をつけ下さい。→

ここのところ再掲ばっかですね、すみません。でも最近ひさしぶりにお話を書いています。前に途中になっていた、家族パロ思春期晋助のお話。連載じゃなく、ちゃんと全部書き上げてから出そうと思います。年内の完成が目標かな・・・?

続きにお返事です。
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万事屋を訪れた桂の顔を見るなり、神楽はばふりと抱きついた。

「・・・リーダー?」

抱きつく前の一瞬、泣くのを我慢する子のような表情を神楽が見せたのを桂は見逃していなかったから、呼びかける以上に問うことはせず、玄関に立ったまま神楽のしたいようにさせている。神楽は桂の羽織を強く握りしめ、泣くでもなく勿論笑うでもなく、鳩尾のあたりにじっと顔を押し付けていた。

「桂さんどうぞ・・・って、あ」

奥から出てきた新八が、手土産を提げたまま神楽にしがみ付かれているその姿を見つけ、どうしたものか一瞬躊躇する。いつもならじゃれつく神楽をたしなめて桂を奥へ招き入れるのが新八の役目だが、今日はそうするのが些か憚られた。

どう声を掛けたものか戸惑っている新八に桂は目くばせをし、そっと手土産を渡して、空いた両手を再び下ろす。神楽の頭を撫でるでもなく、幼いその背を擦るでもなく、ただじっと受け止めるように、眼を閉じ真っ直ぐ立っている。新八は少し迷って、でも何も言わずに手土産を持って奥へ戻った。




今週のジャンプを読んでふと浮かんだ切れ端、吉原編が終わったあたりな感じで。
私ほんと神楽ちゃん思ってた以上に好きみたい。何かいろいろ語れそうな気がしてきた。

明日はいよいよコタケなんですね!同じ空の下でひっそりと想いを馳せさせていただきます。

更新ないのに足を運んでいただいてるのがいつも何か申し訳ないなーと思っておりまして、何かないかなーと思いごみ箱から拾い上げてきました。没にした高杉と仔桂ギャグ編のさわりの部分です。何てことない書きものなので、お暇な方のみどうぞ。

没にしたエリヅラ拍手文、ご要望があったので手直ししてこちらにあげてみました。今じぶんの中でエリヅラ萌えが押し寄せる波のようにざぶんざぶんきています。微えろなエリヅラってめちゃくちゃ楽しい。いっそ微えろなエリヅラシリーズを作ってしまおうかと思うくらいの勢い。エリヅラってどのくらい需要あるのかな・・・

銀時と仔桂再び。






「銀ちゃーん!見るアルよ、私の力作ネ!」

「げ!何だその頭。何やってんだヅラ!」

「づらじゃないかつらだ!リーダーのりきさくだぞ、なにをいう」

髪を愛らしく結い上げられ、神楽と同じような髪飾りを付けた桂。耳元にはご丁寧に花が挿してある。

「ヅラは何しても似合うネ。明日はおさげにするヨロシ!」

「りょうかいした、リーダー」

妹ができたようで嬉しいのだろう、ここ数日神楽は嬉々とした様子で桂をいじくりまわしていた。桂も桂で、毎日真面目な顔で真剣にいじくりまわされている。

「了解してんじゃねーよ・・・あったま痛ぇ」

そのまま街に放り出したら間違いなく誘拐されそうな感じだなと内心思いつつ、銀時は呆れたと言わんばかりに額に手をやった。大きくため息をついたところで、突然腕の裾をぐいと引っ張られる。

「ぎんとき、リーダーのりきさくだ。ちゃんとみんかばかもの!」

裾をぎゅっと掴み、大きな瞳でしっかと見上げる桂。口調は説教くさいくせに舌足らずであり、幼い頬は少し上気していて、なんというかつまり、めったくそ可愛い。

(クソ・・・反則だぜコノヤロー)

自分の胸に生まれたもぞもぞとする気持ちを振り払おうと、

「バカはオメーだ、このバカ!」

いつもの調子で頭をパシと張り倒す。だが幼い身体には予想以上の衝撃だったようで、大きな瞳にみるみる涙が溜まった。

「ぎんとき、が、なぐった・・・」

ぎゅうと眉を寄せ、可愛い口元を引き絞って涙を堪えようとする。その様子に慌てたのは銀時だ。

「わ、わ、泣くな!俺が悪かった!」

「あーあ、銀ちゃんがヅラを泣かせたネ。酷い男アル」

「人聞きの悪いこと言うんじゃねぇ!おいヅラ、泣くなってばホラ!」

あたふたと抱きかかえ、なだめるように身体を揺らす。

「な、悪かったってば、オイ」

叩いたところを撫で、背中を何度もさすってやる。だが潤んだ瞳からは今にも涙がこぼれそうだ。

「ホラあれだ、痛いの痛いの、飛んでけー!」

やけっぱちになって叫ぶと、

「・・・なんだそれは。こどもあつかいするな」

舌足らずな声で抗議が上がる。そのバカにしたような口調に、銀時は慌てた自分を瞬時に恥じた。

ああもう、反則だ、コノヤロー!

ちまちまと書き散らかしているもののほとんどがえろって・・・。
書き散らかしモードなためうまくまとまらず更新滞っててごめんなさい。サイト開設以来の滞りっぷりかもしれない。週末には何かあげられたらいいなあ。

○拍手お礼○
8/21 雪さま こんばんは、ありがとうございますv 銀時と仔桂、ちょっといいですよね。お声に後押しいただいて、こんなん書き散らかしてみました。↓


***


昔のように、つややかなその髪を一つに結い上げてやる。

そしてしげしげと眺めてみて思う。

こんなに可愛かったのか、こいつは。

当時はあまり意識したことなかったけど、丸く大きくこぼれるようなその黒い瞳と、それを縁取る長い睫毛、ぷっくりとした口唇、みずみずしく透き通る頬。日本人形のような艶髪。

現在にも面影を残すそれらは、未熟で幼く、なのにどこか、人の欲を誘うようなところがある。

(そういえば、なんかよく危ないおっさんに声をかけられていたような・・・)

桂が怪しい人に連れて行かれそうになるのを高杉と2人がかりで阻止していたことを思い出し、銀時はむずがゆいような気持ちに襲われた。

(ったく、昔からコイツは・・・)

人を疑うことを知らない、バカで生真面目でやっぱりバカで、そして誰よりも真っ直ぐなその気性。

自分達がこの歳の頃、まさかこんな未来が待っているなんて、一体誰が考えただろう。

いろんないろんな出来事を経て、いろんないろんな想いを経て、それでも今ここに、こうして一緒にいることの奇跡。

 

銀時が思いを馳せていると、ふいに髪をぐいと掴まれた。

「いでででで!何すんだこのガキャ!」

「ぎんとき!きさままたそうやってぼうっとしおって!そんなことではりっぱな侍にはなれんぞ!」

「いーんだよ銀さんはもうすでに立派な侍ですから!特に夜なんてすげえんだぞ、オメ」

言った後で子供相手に何を言ってんだと思いつつ、銀時はその小さな身体をぎゅうと抱きしめた。

 

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